■「対等となるにふさわしい」の定義■
 「双方の間に優劣・高下がなく,その場の相互間に生じる各種の影響などが穏やかで, 物事のそうあるべき道筋に当てはまっていることを指す。また,やり方,物のいいぶり, 身のこなし方などに,自分に比べて相手の立場や気持ちを理解しようとする心が, 注意深く行き届くようにすること」
(服部勝人『ホスピタリティ・マネジメント学原論』
丸善,2006年,p.100)

■広義のホスピタリティの定義■
 (すべての定義を当てはめた場合)
 「人間の生命の尊厳を前提とした,ここの共同体もしくは国家の枠を超えた広い社会における, 人間の生命の尊厳を前提とした,ここの共同体もしくは国家の枠を超えた広い社会における, 相互容認,相互理解,相互確立,相互信頼,相互扶助,相互依存,相互創造,相互発展の 8つの相互性に基づいた相関関係を築くための原理と,多くの異質な要素が複雑に関係する中で, 多元的相関関係を築き,相互作用,・相互補完・相互連携しあうことで,最適な環境を創出し, 人間が人間である故の価値観を高めるために,人間同士の関係によるシナジー効果によって生まれる 価値により,調和しながら互いに進化しあうこと, またその持続した進化するための原理からなる社会倫理」
(服部勝人『ホスピタリティ・マネジメント学原論』
丸善,2006年,p.117)

 サービスとは「一時的主従関係」という一種の 取引関係を結ぶことであり、主人である顧客の意志が最優先で従業員は その絶対的従者という意味合いがあります。 そのため人間関係は常に主→従の一方通行という一面があります。
 ホスピタリティは「主客同一関係」という一種の対等関係を結ぶことであり、 互いに一期一会の精神で接し合い、相互の利をバランスよく創り上げるという 対等な人間関係があります。
 このためホスピタリティが真に理解され、発揮されると、 そこには期待以上・予想外の感動や満足という高い付加価値が生まれるのです。

 このように、ホスピタリティとは単なる「おもてなし」や歓待、厚遇だけではない 非常に深い意味を内包しています。 情報があふれ価値観が多様化し、選択肢も数え切れないほどに増えた現在、 自己の在り方だけでなく社会全体の在り方までをも視野にいれたホスピタリティ学は、 時代が求めるひとつの答えとも言えるのかもしれません。
 最後に服部勝人教授が提唱する新概念としての「人財」、ホスピタリターの定義を ご紹介しましょう。

■ホスピタリターの定義(新概念としての人財)■
「公明正大な視野・視点をもち,広義のホスピタリティを指針として,多元的要素の中での相互の適正化・ 最適化を図るための同調昇華を促し,対等となるにふさわしい相関関係を創出することのできる人財=共創的共進者・伝統文化の継承者」 (服部勝人『ホスピタリティ・マネジメント学原論』
丸善,2006年,p.142)


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