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多元的共創とホスピタリティ・マネジメント
(Pluralistic Inter-creation and Hospitality Management)
要旨

 ホスピタリティを基盤とした人間の相互関係は,互恵や互酬など古代から存在するコミュニケーションを補完する伝統的習慣であり,全く新しい概念ではないのである。そうした概念は社会が成熟するに従い薄れていく傾向があるが,技術的な進化が日常生活に於いてはほぼ飽和状態にある現在,人間の方向性は原始的な相互補完関係に回帰し始めている。政治や宗教などの差異によって生じてきた摩擦は歴史的にも多くの悲劇を現出する結果となったが,成熟化した先進資本主義国の役割が経済的・文化的に較差のある諸国への補完関係を積極的に進めることを中心に展開していくことは,人類の存続とも密接な関係を持っているのである。マネジメントの分野に敢えてこのホスピタリティを導入するのは,企業が利潤追求と社会的責任との狭間で均衡を保持することなしに,生活者の潜在的満足を創造することが困難になっているからである。この3方位の多元的共創の基盤となるものが,相互主義によるホスピタリティ・マネジメントである。

Key Words
発行学会等の名称 日本ホスピタリティ学会  研究報告『HOSPITALITY』第2号, pp.26〜32  B5版(ISSN 1342-8225)
単著・共著 単著
発行年月日 平成07年03月24日(1995年)